漆喰を塗るなら、塗る場所も考えましょうね。

2014/04/11

DIY

t f B! P L
連休を前に、DIY関連の相談メールが増えています。
なので、まだまだDIYに関連するオハナシを。

今日はドコに塗るの?というお話。

居間の壁。トイレ。風呂場。脱衣所。ブロック塀…はい。全部塗れます。
塗れますけど…後でどうなっても知らない場所もありますよ。

一番大きく誤解されているのがこの宣伝。

 「漆喰はお城などにみられるように、何百年もその白さを保ちます」

それはウソです。

何度も繰り返し説明していますが、汚れない自然素材なんて…。
一部の広告などでは「汚れない!」なんて書かれていますね。

そんな訳がない。…というおさらいです。



 まずはコチラの写真から。


キレイなお城ですね。
実は塗りかえられて数年の和歌山城です。

和歌山は昔の紀州藩。 
そうです。
八代将軍徳川吉宗公…暴れん坊将軍で有名な紀州です。


南面だけが塗り替えられ、キレイな姿になりました。
そして、改修工事が行われていない部分はというと…


分かりますか?
軒下は汚れがついたまま。
逆に雨のあたる部分はメクレなどが見られます。
常に湿気のある部分にはカビや藻が生えているのも分かりますね。


これが漆喰の姿。
紛れもない真実です。

 では何故「白くてキレイ」な印象があるのでしょうか?

お気づきですね。
しっかりとお手入れが繰り返されたから。

 汚れたら塗り直す。傷んだら剥がして塗る。

それが出来るのが漆喰の魅力でもあると思います。


では汚れない漆喰は?
あるなら是非ご紹介いただきたいものです。
天然、自然の素材だけでそんな素晴らしいものが作れるのならば。



というわけで、漆喰を塗るなら、「汚れる」ことを前提にしましょうね。


  • 外部は上のお話の通り。
  • 風呂場は湿気の影響がありますね。
  • トイレや脱衣所、洗面所などの水回りの場所は、思わぬ汚れが飛んでしまうことを考えねばなりません。
  • 居間や玄関などでは、手で触る場所に手垢がついて汚れるんです。

これぞ適材適所。

 ――― でもね、DIYでしょ?
汚れが気になり始めたら塗り直せばいいじゃないですか。