我が国最古の「漆喰」、高松塚古墳のオハナシ。
1972年の今日の3月21日、あの彩色壁画が発見されたんです。
高松塚古墳といえば有名なのが、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神と、「飛鳥美人」ともいわれる女子群像。
雨水の浸透やカビの発生などで大騒ぎになったのがこの近年。文化財修復の専門家の方々が様々な知恵と技術を結集して、保存に努めて来られました。
修復の研究だけでなく、これらの壁画の下地になっているのが漆喰。
我が国で最古と言われている漆喰は、この漆喰なのです。
そしてその当時の漆喰からも海藻の胞子が検出されていると聞きました。
当時の漆喰…使われた海藻はいったい??
広く瀬戸内で採れていた布海苔?それとも紀伊半島で採れた…?
数年前の千葉県の遺跡発掘でのお話もありますが、ワタシのこだわりの中ではまだ最古の漆喰はこの高松塚古墳のまま。
とにかく、最古の漆喰発見から40年あまり。歴史ロマンに心が躍ります。