壁も指も、やっぱり「光る」ほうがアコガレるものなのでしょうか?

2014/02/20

伝統素材

t f B! P L
理系男子の笑い話の一つ。
 婚約者との指輪のハナシになり「指輪はダイヤがいいわ」と。
 それを聞いた理系男子。「ああ、C(炭素)のカタマリだね。」とムードぶち壊し(笑)

ダイヤモンド。富の象徴でもあり、世の女性の憧れでもあるんでしょうか。
 

そうなんです。ダイヤモンドは炭素の同素体。
「単なる炭素のカタマリ」だと考えれば石炭などとミテクレが違うだけの物質なんです。


それではムードぶち壊しですよね。

ダイヤモンドと同様、鉱物には同じものでありながら様々な姿を見せるものが少なくありません。
その一つに石灰石。これまで何度も説明してきたように、漆喰の原料となります。


石灰石の仲間でいえば大理石。
中国の大理で採れることから名付けられた石灰石の仲間です。


そしてこれらも石灰石。






カルシウムの結晶の出来かたや、混合物、化合物などによって様々な姿を現してくれるんです。
素材の世界、原石一つとっても奥が深いですよ。

ちなみに漆喰もその姿が変わります。
きめ細かい漆喰に墨を入れて、一生懸命磨き上げれば…顔が映るくらいピカピカに。
ただし、しっかりした素材と左官技術が必要です。

磨けるようになりたい。磨くような仕事がしたい。左官さんにとっては憧れの仕上げですね。