各地で行われる講演や勉強会で、漆喰についてオハナシさせていただいております。
来週は東北へ。配布する資料の準備も一段落です。
さて、そのご説明の際に…
「現在流通している漆喰の原料は
消石灰と
麻すさと
海藻のり の3つを基本に、添加材などが加えられています。」
…といった説明をよく行うんですが、建築に詳しくない方には今ひとつピンとこないようです。
なので、そういった時のために、もうひとつ前の原料を1つ用意しています。
それが「石灰岩」
「この石を加工したものに、草の繊維と海藻の煮たのを加えると
白い壁の材料が出来ます。」
そう言ったほうが分かりやすいようです。
さらに
手に持ってもらう。
重さを確かめてもらう。
匂いを嗅いでもらう。
出来るだけ多くの感覚を使って「感じてもらう」。
それは単なる「塗り壁体験」では出来ないことなんです。
今自分が何故、その物体を手に取っているのか?それを意識しながら、そして触れながら、「素材が漆喰になるまで」を想像してもらいます。
すると…「分かる」んです。
その素材が自分の生活空間に必要なものか?そうでないものか?
…直感的に分かるんだと思います。
だから「分かっていただくために!」 全国どこへでも飛びまわっています。