昨年から修理工事中の京都・宇治の平等院さん。
鳳凰堂は56年ぶりの修理が行われている真っ最中です。
漆の塗り替えや瓦の葺き替えなどが行われていますが…先月、その工事の内容について発表がありましたね。
「平安時代の色調に戻す」んだとか。
柱は真っ赤に。屋根瓦は黒に。トレードマークの鳳凰には金箔を施すそうです。
というわけで、今日は世界遺産の一つ京都・宇治の「平等院」さんについて。
平等院は、末法元年の1052年、藤原頼通が
藤原道長の別荘であったものを寺院にしたところから始まっています。
そして平等院といえば鳳凰堂。
1053年に建てられた姿を唯一残す堂塔です。
10円玉の図柄がそうなんです。ほらほら。
中堂の阿弥陀如来像。お顔が見えます。
大棟には鳳凰像。建物全体で鳳凰の姿を表しながら、随所に装飾が施されているところからも当時の栄華がよくわかりますね。
さて、ここで問題。
平等院さん、なぜ平等院という名なのでしょうか?
平等院鳳凰堂が左右平等(対称)だから?
ぶ~!違います。
「仏の救済が平等」だからです。勘違いしている人、多いですよね。
ちなみに平等院は「光のお寺」なのだそうです。
鳳凰堂は東向きに朝日を浴びるように建てられています。本尊阿弥陀如来像は西を背に、東を向いています。夕日の沈む西、極楽浄土からの光を背に私たちはその姿を見るんですね。
なるほど!と、当時の建築技術だけでなく信仰と建築の関係も学べますね。
ただ、工事が終わった姿が見られる来年4月には…この写真の姿ではなく、かなり金ピカになってるんですね。
ちょっと残念な気もします。