900日。伝統素材にいまだ風評被害。

2013/08/26

伝統素材

t f B! P L

いまだに続いているのが、東日本大震災の影響による「原発被害」。

あまりお伝えしたくないオハナシですが…明日8月27日で、900日目をむかえますが…相変わらずです。

 

原料に使われている素材についてのご相談が多いですね。

中でも多いのは石灰、海藻、ワラ、土など。

 

今日はワラの風評被害について、おさらいです。

 


様々な伝統素材。

私のもとに一番最初に相談があったのが、飼料騒ぎの影響を受けた「ワラすさ」。

 

ワラは土壁のすさとしてだけでなく、土佐漆喰、琉球漆喰などにも欠かせない素材なんです。

 

それでも「漆喰」や「土壁」に関する問い合わせで「放射性物質の検査していますか?」とまで。

残念ながら現在もそこまでの検査を行っているメーカーは無いようですね。

消費者心理も分からないではないのですが…。

 

 

左官資材に限らず、様々なものが「入れ物」に入っています。

原料を入れるものとして、良く使われているのが「米袋」なんです。特に一空き袋(いちあきたい)という、玄米が入っていた袋のリサイクル品。

お米が入っていただけの袋ですから、そのまま捨てるなんて勿体ないですよね?

…だから大切に大切に使われているんです。

 

ホームセンターで売られていたのはこの袋。この袋が大丈夫か?と訊かれたことがありました。

 

千葉県のお米の袋ですが…販売されていたのは奈良のホームセンター。

東日本、西日本に限らず簡単に通しているんです。

 

漆喰であれば、石灰と麻すさと海藻、そしてそれぞれの梱包資材。

練り上げるのであればその水、製造される環境。

 

こだわる方はそこまでこだわっていらっしゃいますね。

 

ですが製造側での対応…なかなか難しいようです。