新しい住まい。
若いご夫婦と小さなお子さんがいらっしゃることが多いですね。
 
お子様というものはトコロ構わず…「あ~っ」といった時にはすでに遅し。
 
「すみません、漆喰の汚れを落としたいのですが?!」というご相談、多く寄せられます。
 
と、いうわけで「漆喰の汚れ」についておさらいです。
 
 
住まいの汚れ。
 
外部の汚れは自然の影響によるもの。
そして、内部は…ヒトによるものがほとんどですね。
 
手アカ、油ジミ、ヤニなど…ヒトが生活する中で汚していくんです。
 
最近流行の「木と漆喰の住まい」。
近年は「子供の健康のために」と漆喰を選ぶ方も多くなりましたね。
 
ところが、子供は汚すのが当たり前。…ですよね?
食べこぼし、食べ物を持った素手でトコロ構わず触る。
気が付くと壁一面に落書き。
モノを投げてぶつけて傷だらけ。
 
元気なお子様であればあるほど、壁も床も汚れるものです。
ま、大人であっても汚す時は汚すのですが…。
 
それらの「汚れ」を落としたいとの相談に対しての答えは
 
「あきらめてください」
 
というよりほかにありません。
 
 
ほんのちょっとした汚れであれば、消しゴムで落とせるでしょう。
軽微なシミであれば衣類と同じく、中性洗剤でとんとん叩いて…。
ですが、しっかり浸み込んだ汚れは…まず落とせません。
それは「漆喰」の特性によるものです。
 
漆喰は呼吸をする素材。
じめじめした日には湿気を吸い、乾燥した日には水分を放出。
臭い成分を吸収し、ホルムアルデヒドを吸収し…吐かない。
様々なモノを吸収してくれる素材なのです。
 
だから、汚れも取り込むわけです。
撥ねた油も、こぼしたコーヒーも、お子様の落書きも、全て吸い込み封じ込めます。
それが「漆喰」。
 
ですが、そのおかげで健康的な暮らしが出来るのも事実。
ですから、初めからあきらめていただくことが得策ですね。
 
柱の傷と壁のシミ。
想い出が残る住まいも素敵だと思いませんか?
 
 
ですが…汚れが落ちる漆喰(?)があるそうなんです。
 
それは漆喰なんでしょうか?それとも何かタネか仕掛けが?
 
自然の素材は残念ながら汚れるもの。
汚れない素材、どんなものなのか?しっかり確認して選びましょうね。