リサイクル素材で 漆喰

2013/04/19

伝統素材

t f B! P L

西日本では桜はほとんど終わってしまいましたね。

お花見の宴会や行楽も一段落。

 

では、次の行楽は? …海辺ならしばらくはコレですね。

 

潮干狩り。アサリなどの貝を採るんです。

 

既にスーパーの鮮魚コーナーには、アサリが並び始めていますね。

 

 

千葉県千葉市の遺跡で最古の漆喰が見つかった…と報じられたのが2011年3月のこと。

4千年前の遺跡。中国エジプトに迫る古さです。同市緑区の大膳野南貝塚で見つかったこの漆喰、当初は細かく砕いた貝を水で練って敷き詰められたもの…とのことでした。

 

貝塚(かいづか)はご存知ですよね?

海辺で生活していた古代人のゴミ捨て場です。

 

食用に採った貝の殻が大量に捨てられたところが、現代になってゴミ捨て場遺跡になって現れたわけです。…小学校の社会の授業で習いましたね。 

焼き大あさり (grilled Japanese littleneck Manila clam)
焼き大あさり (grilled Japanese littleneck Manila clam) / norio_nomura

 


現在しっかりとした定義があるわけではないのですが

 

漆喰とは

 水で練られた消石灰(水酸化カルシウム)が

 炭酸ガス(CO2)と反応して硬化するもの

と考えられています。

 

実際に貝殻を焼けば酸化カルシウムとなります。

それが水と反応すれば立派に消石灰になるんです。

現在でも文化財の修復などに「貝灰」として用いられています。

 

昔は貝塚から出た貝の化石を焼いて石灰を作っていた…なんて話も関東を中心に残っています。

数万年、時空を超えたリサイクル。

 

そう考えると、なかなかロマンあふれる素材ではないでしょうか?