「漆喰がインフルエンザに効く!」というキャッチコピー、ここのところよく目にしますよね?
実際に様々な実験を行い、その環境下でウイルスが死滅するそうなのですが…
確かに近年発生した鳥インフルエンザや口蹄疫など、家畜伝染病の予防や殺菌用に、日頃から多量の消石灰が散布されています。
コケコッコー共和国 - Kokekokko Republic // 2010.01.04 - 12 / Tamago Moffle
消石灰を用いる目的は、消石灰=水酸化カルシウムの強アルカリでウイルスを殺すという目的です。
だから、殺菌成分が使われた漆喰壁が有効!…ということなのですね。
なおかつ、菌が死滅するという試験も行われています。
しかし、どうなんでしょう。
確かにウイルスや菌が石灰分に付着してアルカリの影響を受ける状態になればその効果も期待できます。
が、部屋の空気中にウヨウヨとウイルスが飛んでいる時、その全てが壁に触れるかというと?
難しいものです。
だったら石灰の工場に勤めていればほとんどの伝染病にかからない…はずですよね。
ワタシの住む津久見市。国内有数の石灰の産地ですが、この冬、見事にインフルエンザが蔓延しました。
結局のところ保菌者と相対していればウイルスを浴びるんです。
うがい、手洗い、加湿、マスク、手指の消毒、換気…結局はそれらが一番の対策です。