伝統素材「古材」に触れる

2013/01/19

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 古材…何と読みますか?

 

「ふるざい」と読んだ方、「こざい」と読んだ方、いずれも正解です。

古くから建築にたずさわっていた方は「ふるざい」と読む方のほうが多いようです。

 


「古材」がフルザイと呼ばれたのは昔のこと。

今は建築関係のほとんどの方が「コザイ」と読むようになりました。

 

では「古材」とはどんなものか??

簡単にいえば古い材木のことなのです。

 

古民家などを解体すれば出てくる、古い材木。

現代ではそれらは捨てられるのが「常識」です。

 

ところが、ちょっと昔までは再利用されるのが「常識」だったのです。

私たちの価値観が狂ってしまったわけですね。

 

再利用の常識では、手解きで解体し、使えるものは全て使う。

 

ここで疑問が生まれますね。

 

 古い材木なんて、劣化して弱くなっているんじゃないか?

 

ところが、その常識は現代の建築に使われている鉄骨やコンクリートのもの。

たとえば樹齢100年の樹

切り倒され、製材され、木材となって…最も強くなるのは100年後だといわれているのです。

 

だから、「使えるから使う」だけでなく「良いものだから使う」のです。

 

 

どうでしょう、古材のあるリビング。新築の際、あえて古材を使った住まいです。

とても魅力的に感じませんか?

 

そしてこれらも伝統素材。

その伝承をお助けするのも私たちの役目の一つです。

 

大分県古民家再生協会と共同運営する「大分県古民家鑑定士の会」。

2月17日に大分市で古材を使ったイベントを開催することが決定しました。

 

古材を削って箸づくり。

古材の強さを体験していただくことができますよ。

詳細はコチラのブログで。

http://blog.denden-kyokai.com/2013/01/blog-post_16.html