おさらい オオカベとシンカベ

2013/01/10

おさらい

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漆喰についておさらいばかりですから、こんどは壁の違いについて。

 

建築関係者には常識。

住まいづくりについて学びたい方も良く目にする言葉「大壁」と「真壁」について、おさらいです。

 



様々な建造物が建てられてきた中、お城や土蔵などは特別な存在でした。

 

 「燃えてはいけない」のです。

 

だから防火に配慮して柱などは露出していません。

こういった壁を「大壁」造りと呼びます。

 

 

 

さらにお城などでは露出する木材の上から漆喰などを塗って、防火効果を与えている構造のものもあります。 

塗籠造(ぬりごめづくり)という手法です。

 

 

と…いう前に「大壁」ってナニ?という話ですね。

 

建築では基本的な用語なのですが、簡単にいえば「柱が見えない壁」が大壁(おおかべ)。

 

なんだ、珍しくないじゃん。と言われそうですね。

では柱が見える壁は?

 

「真壁(しんかべ)」といいます。

 

どちらも昔から伝わる伝統様式ではありますが、古くから伝わる建物には真壁のものが多いようですね。

寺社建築は真壁のものがほとんどです。

 

我が国の伝統構法で考えれば、柱が土壁などの中へすっぽりと隠れてしまうわけですから、傷みも分かりづらく、手入れも難しかったことも、長く残されていない理由の一つのようです。

 


というわけで「大壁(おおかべ)」と「真壁(しんかべ)」の違い、

分かっていただけたでしょうか?