街なかを歩くとそこかしこに咳き込む姿。
…風邪が流行っています。
気をつけたいのは流感。インフルエンザですね。
特に近年は様々なウイルスや症状もありますから、流行しないと分からないものの、ワタシもワクチン接種を受けようかと思っています。
そして、インフルエンザが怖いのはヒトだけでなく鳥も。
毎年、この時期からのリスク、しっかりと備えねばなりませんね。
ちなみにニュースでは現在、オーストラリアでH7亜型の感染が発見されているそうです。当然、我が国への鶏肉の輸入は停止。現地では数万羽の処分となるようです。
さすがにオーストラリアから赤道を越えての感染ルートは無いと思いますが、渡り鳥なのか?ネズミなのか?虫なのか?とにかくこれからの時期にどこからかインフルエンザウイルスがやって来るんですね。
また先日、国立環境研究所から、海外からの渡り鳥による鳥インフルエンザウイルスの侵入リスクの高い地域について発表が行われました。それによれば、北海道東部や宮城、群馬、埼玉、愛知、大阪、瀬戸内海沿岸、島根、宮崎、鹿児島などの地域でリスクの高いのだそうです。これまでに感染が確認された地域、全て入っていますね。
【図】鳥インフルエンザウイルスの侵入リスクを示したマップ
S. Moriguchi, M. Onuma and K. Goka, Potential risk map for avian influenza A virus invading Japan, Diversity and Distributions, in press, DOI: 10.1111/ddi.12006 図2を改変
ほぼ毎年、どこかで何かの感染が確認されている家畜伝染病。
その際にはウイルス消毒用に消石灰が大量に散布されています。
使われる理由は、消石灰の強アルカリ性。ウイルスがアルカリで死滅するわけです。
だから、漆喰はインフルエンザに効く!
と言っている方もいらっしゃるようですが…考えてみましょうね。漆喰の部屋に住んでいても、直接ウイルスを浴びれば?
…罹患するんです。
「漆喰の部屋に住めば風邪をひかない」などと…言ってはダメですよ。
漆喰は二酸化炭素と反応して固まるんです。
その時にはアルカリ性ではなく中性に近づくんです。
そう。そんな都合の良いものではないんです。