古民家と古い家の違い

2012/10/10

おさらい

t f B! P L

あるときの問答。

「鳥越くん、『古民家』と『古い家』の境目って分かるかい?」と。

 

財団法人職業技能振興会が認定する資格「古民家鑑定士」。

その定義においては築後50年経ったものを古民家として考えています。

 

でも、そうじゃないんです。

 

その時の答えは「電気の有無」だったのです。

家があって、後から電気を引いたのが「残されている古民家」。

始めから電気ありきで建てられたのは「古い家」。

 

おおお、それは分かりやすい!と感動したものでした。古民家はデンキが無くて暗いものだったということ…体験した人でないと分かりませんものね。

 

電線の装飾が心憎い栃木県「癒堂。」

 

「電気はあとから。」それが本来の古民家の姿かもしれません。

 

だからといって「不便なままの古民家」が良いとは考えていません。

電気、ガス、水道。さらに現代では光回線があっても良いのかも。

 

伝えられてきた「良いもの」を最大限生かしながら、豊かに暮らす。

それが我が国の理想的な住まい方だと考えます。