住まいの守り神

2012/06/06

伝統素材

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昨日、姫路城の大天守の屋根にシャチホコが据えられたそうです。

 

シャチホコは「鯱」。漢字の通り、虎の顔に体は魚です。

当然、こんな生き物がいたわけではなく、相応上のものですね。

火事が起きた時には水を吹いて消火してくれるんだそうですよ。

 

さて、このシャチホコ…元々はコレ。

お寺さんなどによく見られるこの飾り…鴟尾(しび)といいます。

我が国独自の文化ではなく飛鳥時代に中国から伝わったとされるもの。

 

飾りから火除けのおまじないに。

見ればサカナの尾のような形をしています。

中国でこのカタチから徐々にシャチホコなどに変化していったわけですね。

 

 

シャチホコはお城などでしか目にすることはありませんが、

瓦飾りには様々なものがあります。

 

鬼瓦。昔から残されてきたお屋敷などで見ることが出来ますね。

災厄から住まいを守ってくれるといわれています。

 

他にもありますね。

京都を中心に近畿あたりでは鐘馗さんが飾られています。

さらにポピュラーなものでいえばコレ。

沖縄のシーサー。住まいを悪霊から守っています。 

 

住まいは外界から私たちを守るために造られたもの。

屋根や壁など、それぞれが役目をもって守ってくれています。

同様に私たちも住まいを大事にしなければなりませんね。