我が国で遺され伝えられる伝統建築。
全て木造建築なんです。それは1000年を越えて我が国のタカラに。
木造建築。
残念ながらその全てが長持ちしているわけではありません。
「木」を傷めてしまう原因は白アリと腐朽菌。
1000年を越えて使われる素材である「木材」。その弱点はこの2つなのです。
アリを予防し、腐朽菌の繁殖を抑えるには、
通風が良く、乾燥しやすいを環境にあること…
ということくらいしか無いのですが(防腐剤などは使いたくないですよね?!)、
構造上いたしかたないこともあります。
じゃあ、傷んでしまった場合、どうするのか?
傷んだ部分だけ換えればよいのです。
何も全て新しくする必要はありません。
それが我が国の伝統素材を支えてきた大工さんの技術。
「継ぎ」です。
たとえ構造部材であっても、ちゃんと「部分交換」で使える素材。
それこそが伝統素材と呼ばれる由縁かもしれませんね。