海と フレスコ画と 漆喰

2012/04/03

伝統素材

t f B! P L

わが町津久見市には、ちょっと変わった施設があるんです。

なんだかわかりますかね?

 

生簀(いけす)のようなものがたくさん。

ところが…何やら不思議な影が。

 

実はココ、世にも珍しい「イルカの練習場所」なんです。

同じく大分県内にある水族館では人気のイルカショー。

そのショーを行うイルカさんたちの練習施設。

 

それが県内の新たな観光施設として公開されています。

そしてそこに新たな施設。

 

ちょっとした休憩スペースとなる東屋(あずまや)です。

…が真ん中をよ~く見てください。

 

真ん中には…壁画が。

 

これまでも何度か説明してきました「フレスコ画」が公開制作され、完成したのです。

 

イルカのフレスコ画。

古くはギリシア・クノッソス宮殿にもイルカの壁画。

石灰と砂を練っただけのものに、顔料を水で溶いて書いていくだけ。

画は石灰のチカラで何千年もの年月、その姿を保っていきます。

 

描いていただいたのは、津久見市ではおなじみの造形作家、むらおかずこ先生。

ジョルナータで描かれた本格的なブォン・フレスコ。

目にすることが出来るのは大分ではココだけかもしれませんね。

 

フレスコの技法、石灰と漆喰、そして母なる海。

何もかもがつながった素敵な画が完成しましたね。