これまで何度も説明してきましたのでシツコイと言われそうですが…
本漆喰、土佐漆喰、既調合漆喰には「消石灰」が主な原料として使われています。
また、琉球漆喰は生石灰に水を加えて消石灰に反応させながら漆喰にしていきます。
それぞれの消石灰が硬化することで漆喰が固まる…というメカニズムなんです。
というわけで、ナゼ漆喰が固まるのか?
を分かりやすい化学式でおさらい。
石灰石から生石灰へ
生石灰から消石灰へ
消石灰に他の原料を加えた漆喰が硬化するにはCO2を吸収。
3つの化学式、よ~く見てください。
CaCO3が、また元のCaCO3に戻っています。
CaCO3=石灰石は2度の加工で消石灰になり、
自分が吐き出したCO2を吸収することでまた、元のCaCO3に戻るのです。
漆喰は二酸化炭素(CO2)を吸収することで固まっていくのです。
さて、様々なメディアで、
漆喰はCO2を吸収するから環境に良い
と云われていますね。
ですが、それでは説明が足りません。
それは石灰石から生石灰に変化するときに自ら放出した分です。
正しくは 漆喰は環境への負荷が少ない。と云うべきでしょう。
しかし、近年「漆喰」の名で主成分が消石灰ではない製品が数多く流通しています。
それらは一体???
…気になった方は過去のオハナシを参照してみてください。