本物の「木のオハナシ」

2012/02/24

伝統素材

t f B! P L

よくあるオハナシですが…

 

オリジナルが良いのか?、それとも、そこからアレンジしたモノが良いのか?

 

老舗のお店に良くある話ですが「本家」?「元祖」?「直伝」?「総本店」?

 とにかく「我こそはホンモノでござい」という意思表示ですね。

 

「第一人者」という言葉もありますね。

様々な、多種多様なものが生まれる中でも、本流が求められることがあるわけです。

 

さて、変なトンチ話はこのくらいにして、

今度は住まいを造る素材で「本物」について考えてみましょう。

 

 


 

突然ですが問題です!

どっちが本物でしょうか?

 

【木材】

  1. 狂いが生じにくいように熱をかけ、強制的に乾燥させた杉
  2. 伐り出されたあと、長い時間放置して自然に乾燥させた杉

 

【瓦】

  1. バラツキが無いようにセメントで成形され、キレイに塗装された瓦
  2. 粘土の質に左右され、また、焼き色がまばらに異なる瓦

 

【土】

  1. ポロポロと落ちて部屋を汚さぬよう、固める成分が入った土
  2. 強くこするとワラや骨材が落ちてしまう土

 

【漆喰】

  1. 付着性を良くするためにほんの少し樹脂を加えた純白の漆喰
  2. 原料の麻や海藻のために濁った白の漆喰

 

 

 


 

分かりやすく書き過ぎましたね。

そうなんです。

 

ですが、まだまだ我が国の住宅事情は1の素材ばかりが使われています。

そこで色々な住宅会社が「ウチのは本物です!」「天然素材です!」と連呼するのです。

 

では実際には?

 

 「本物!本物!」と言っている間はなんとなく信じられない(笑)

 

騙されたくないですよね。

…漆喰の見分け方のヒントだけはこのブログに書いています。

探して読んでみてください。

 

さて、そんな本物、オリジナル と それに似せたモノやアレンジしたモノ

 

 選ぶのは誰なんでしょうか?

 

昨日、東京で開催された「木のソムリエ」講習にオブザーバ参加してきました。

 

「木」についてのホントの話をするのが木のソムリエ

決して薀蓄(うんちく)を語るだけがソムリエに求められる要件ではないそうです。

 

木が組み合わされ、「住まい」となり、そこに「家庭」が生まれるんです。

 

本物の木についてのオハナシ。

松や杉、ヒノキに関する知識を学ぶよりも木にまつわる物語を語るのが木のソムリエ

目からウロコの講習でした。