住宅と文化

2012/01/18

よもやま

t f B! P L

仕事で関西圏へ来ています。

九州在住のワタクシ。もともとは関西で生まれ育ったんです。

 

というわけで、今日は漆喰とは違う話題で。

 


 

「文化住宅」ってご存知ですか?

近畿一円でしか使われない用語だそうです。
また、最近は使われないので近畿圏でも若い方はご存じないことも。

その文化住宅が…コレ。


wikipedia


「ただのアパートじゃない?」と思われた方、正解。

刑事もののドラマなんかによく出てきましたよね?
「あ、お隣さんは引っ越しましたよ」みたいな感じで。

 


いわゆる高度成長期。
昭和50年代あたりに多く建てられた木造モルタル2階建てのアパート…
これを近畿一円では「文化住宅」と呼んでいるんです。

私が暮らしていたのは昭和40年代ですから、はしりのころですね。


このころのアパート、左官仕事のカタマリだったんです。
外壁のモルタル。内壁は繊維壁や砂壁など。
漆喰を塗った押入れもあったようですね。

関西地域では阪神淡路大震災の影響もあり
かなり数が少なくなったようです。

が、まだまだ全国に数多く残されているのがこれらの「木造アパート」。

まだまだ住んでいらっしゃる方も多いですよね。


私も、一人暮らしを始めた高校生のころから社会に出るまで
隣のテレビの音が聞こえる木造アパートにお世話になりました。

 

「文化住宅」という文化。

だんだん過去のものに変わりゆく姿に、ちょっと寂しくなりました。