おさらい オオカベとシンカベ

2012/01/10

おさらい

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不燃素材としての漆喰についておさらいした昨日ですが

こんどは壁の違いについて。

 

大壁と真壁について、おさらいです。

 



 

様々な建造物が建てられてきた中、

お城や土蔵などは特別な存在でした。

 

「燃えてはいけない」のです。

 

だから防火に配慮して柱などは露出していません。

こういった壁を「大壁」造りと呼びます。

 

 

 

さらにお城などでは露出する木材の上から漆喰などを塗って

防火効果を与えている構造のものもあります。

 

塗籠造(ぬりごめづくり)という手法です。

 

 

 

と…いう前に「大壁」ってナニ?という話です。

 

建築では基本的な用語なのですが、簡単にいえば

柱が見えない壁が大壁。

 

なんだ、珍しくないじゃん。と言われそうですね。

では柱が見える壁は?

 

「真壁(しんかべ)」といいます。

 

どちらも昔から伝わる伝統様式ではありますが、

古くから伝わる建物には真壁のものが多いようですね。

 

寺社建築は真壁のものがほとんどです。

 

我が国の伝統構法で考えれば

柱が土壁などの中へすっぽりと隠れてしまうわけですから

傷みも分かりづらく、手入れも難しかったことも

長く残されていない理由の一つのようです。

 

 

 


というわけで「大壁(おおかべ)」と「真壁(しんかべ)」の違い、

分かっていただけたでしょうか?