いよいよ年の瀬ですね。
畳をあげて、ささぼうきでホコリを払って…
昔の日本では「よくある光景」「当たり前の光景」だったんですよね。
最近よくある「問い合わせ」…
「健康に配慮された漆喰とはどんなものですか?」と聞かれます。
ですが…
漆喰を塗った家に住んでいるからといって
健康になるわけではない
と、何度も繰り返し云わせていただきます。
現在、木と漆喰の家がブームです。
工務店さんやメーカーさんは次のように説明してくれますね?
漆喰の壁は呼吸して、色々なものを取り込みます。 調湿作用もありますから、結露を防ぎ、カビの繁殖も防げます。 静電気を帯びにくいので、ホコリが付きにくく、アトピー体質の方に最適な環境に。 |
イイことばかりです。
ですが、ちゃーんと考えてください。
漆喰の家に住めば、何もしなくてもよいというわけではないのです。
“メンテナンスフリー”という言葉、心惹かれますよね?
でも、日本伝統の素材は、手入れしてナンボ。
お部屋の掃除、ほとんどの方は掃除機を使っていますね?
かつて箒(ほうき)しかなかった時代、
畳の上を掃く時にはお茶っ葉の出がらしを撒いて、
ホコリが舞わぬように、絡め取りながら掃除が行われていたものでした。
木の床や柱は日々磨かねば光りません。
ワックスやニスなどは使わず、米ぬかや米の研ぎ汁で磨かれていました。
壁が漆喰でも、ちゃんと換気して
部屋の掃除を行わなければ何の意味もありません。
伝統素材は基本的には静電気を帯びにくい素材が多いので、
かえってホコリが舞いやすいのです。
何もしなければアレルギーに悩んでいる方は
かえって症状がひどくなってしまいます。
あたりまえのことをして、
さらに気持ちいい家
になるのが「木と漆喰の家」なのです。
木や漆喰などの良いところばかりを見ていませんか?
お掃除してますか?
昼寝ばかりしていませんか?
結構忘れている方、多いです。