賛否両論の「復興支援・住宅エコポイント」。
これから新たに住まいを建てようとしている方は
その制度利用を色々と考えていることでしょうね。
そんな「住まい」。
我が国ではやはり木造住宅が主流なんです。
そして木造住宅の中でも「木と漆喰の家」が相変わらずブームですね。
そのため、多く寄せられる質問メールも
「漆喰ってどのくらい長持ちしますか?」
「外部に漆喰を塗っても大丈夫ですか?」
「**漆喰ってどんなものですか?」
などなど漆喰を住まいに使うことについてのものが多いです。
ほとんどの解答はこのブログ、
そして漆喰に関するもう一つのブログを読んでいただければ
分かるのですが…
のぶヒろぐ:http://www.blog.rice-ohmori.com/
それでも多いのは「漆喰の耐久性」についての質問です。
なので、それについて少しおさらいです。
漆喰はお城などにみられるように、何百年もその白さを保ちます
というのはウソです。
何度もご説明していますが、汚れない自然素材なんて…。
一部の広告などでは「汚れない!」なんて書かれていますね。
そんな訳がない。
それを証明するのがコチラ。
キレイなお城ですね。
実は2010年に塗りかえられたばかりの和歌山城です。
和歌山は昔の紀州藩。
そうです。
八代将軍徳川吉宗公…暴れん坊将軍で有名な紀州です。
昨年、南面だけが塗り替えられ、キレイな姿になりました。
そして、改修工事が行われていない部分はというと…
分かりますか?
軒下は汚れがついたまま。
逆に雨のあたる部分はメクレなどが見られます。
常に湿気のある部分にはカビや藻が生えているのも分かりますね。
これが漆喰の姿。
紛れもない真実です。
では何故「白くてキレイ」な印象があるのでしょうか?
お気づきですね。
しっかりとお手入れが繰り返されたから。
汚れたら塗り直す。傷んだら剥がして塗る。
それが出来るのが漆喰の魅力でもあると思います。
漆喰でもペンキでも、サイディングでも金属でも、
汚れない、傷まない素材はありません。
必ず「お手入れ」が必要になるんです。
当たり前のことですよね?
住まいにはメンテナンスフリーなどありえません。