メンテフリーの漆喰

2011/12/20

しっくいQ&A

t f B! P L

賛否両論の「復興支援・住宅エコポイント」。

これから新たに住まいを建てようとしている方は

その制度利用を色々と考えていることでしょうね。

 

そんな「住まい」。

我が国ではやはり木造住宅が主流なんです。

そして木造住宅の中でも「木と漆喰の家」が相変わらずブームですね。

 

そのため、多く寄せられる質問メールも

 「漆喰ってどのくらい長持ちしますか?」

 「外部に漆喰を塗っても大丈夫ですか?」

 「**漆喰ってどんなものですか?」

 

などなど漆喰を住まいに使うことについてのものが多いです。

 

ほとんどの解答はこのブログ、

そして漆喰に関するもう一つのブログを読んでいただければ

分かるのですが… 

 のぶヒろぐ:http://www.blog.rice-ohmori.com/

 

それでも多いのは「漆喰の耐久性」についての質問です。

なので、それについて少しおさらいです。

 


 

漆喰はお城などにみられるように、何百年もその白さを保ちます

 

というのはウソです。

 

何度もご説明していますが、汚れない自然素材なんて…。

一部の広告などでは「汚れない!」なんて書かれていますね。

 

そんな訳がない。

 

それを証明するのがコチラ。

 

キレイなお城ですね。

実は2010年に塗りかえられたばかりの和歌山城です。

和歌山は昔の紀州藩。

 

そうです。

八代将軍徳川吉宗公…暴れん坊将軍で有名な紀州です。

 

昨年、南面だけが塗り替えられ、キレイな姿になりました。

そして、改修工事が行われていない部分はというと…

 

分かりますか?

軒下は汚れがついたまま。

逆に雨のあたる部分はメクレなどが見られます。

常に湿気のある部分にはカビや藻が生えているのも分かりますね。

 

これが漆喰の姿。

紛れもない真実です。

 

 では何故「白くてキレイ」な印象があるのでしょうか?

 

お気づきですね。

しっかりとお手入れが繰り返されたから。

 

 汚れたら塗り直す。傷んだら剥がして塗る。

 

それが出来るのが漆喰の魅力でもあると思います。

 


 

漆喰でもペンキでも、サイディングでも金属でも、

汚れない、傷まない素材はありません。

 

必ず「お手入れ」が必要になるんです。

 

当たり前のことですよね?

住まいにはメンテナンスフリーなどありえません。