自然に手を入れる

2011/12/16

よもやま

t f B! P L

 西日本に住む方々には気づかないハナシかもしれませんが

震災の影響は東北だけに起きているわけではありません。

天然記念物 静岡県・白糸の滝

 

3月の震災、そして9月の大型台風の影響により

のり面が崩落して滝壷までの道が閉鎖されています。

 

訪れたことがある方は御存じでしょうが

滝壷へ近づくにしたがって山肌に流れる小さな流れ。

 

岩肌一面に流れる水のために

滝壷へ辿り着くまでにたっぷりシャワーを浴びる、

マイナスイオン満点の場所なのです。

 

ワタシも静岡で仕事していた頃には

仕事の合間にちょっとだけ…何度も涼を求めて訪れた場所でした。

 

その滝壷へ向かう道の、のり面の修復。

富士宮市によれば

 「人工物を使ったと分からないような工法を採用したい」

とのことですが…

 

難しい話ですね。

 

 自然の美しさを守るためには「人の手」は入れられない。

 けれども、そうしないと「観て愉しむ」ことができない。

 

だから最小限に「手を入れる」んです。

 

漆喰を使った建築物でも同様。

 

 漆喰のままだと強度が保てない。

 だからといってコンクリートにペンキでは…。

 

「残していく」ために多くの方が頭を悩ませることの一つです。