先日の宮崎・都城の古民家再生体験会でもとりあげましたが
建築の「築」。
築という字は「竹・土・瓦・木」の4文字に分解できる
との薀蓄(うんちく)がありますね。
同様に、4つの素材があれば家が出来るのです。
竹で編んだ小舞に土を塗りつければ壁の完成。
その上から漆喰を塗るか塗らないか…
もともと漆喰は高級な素材。
昔の住まいは土壁か板壁が主流だったわけです。
ご覧のとおり、それぞれの素材に分けられますね。
(紙もありますけど…)
さて、ここで問題。なんと読むでしょう?
…「がれき」ですね。
ではその意味は?
(c) jyapa|ストックフォト PIXTA
こんな姿を想像した方…ちょっと違います。
「瓦礫」の「礫」は小石の意味。
先ほどの家の写真をもう一度見てください。
家を解体して残るのは?
そうです。ほとんどの素材が再利用できる素材なんです。
割れた瓦と小石だけが残る。それを「瓦礫」と呼んだのです。
だから今、我々がガレキと呼んでいるのは間違った姿なんです。
再利用できない住まいを建て、
すべてをゴミにしてしまうコトを当たり前に思っていませんか?
そんな行為が行われているのは、人類の長い歴史の中でほんの100年程度。
もともとの私たちの生活はすべての素材を循環させることを前提に進められてきたはずです。