「グリーン建築」。
幾度となくご説明していますが、その定義は
- 新しく建築をするにあたり、全てを捨てることなく生かせる資材(伝統資財)を活用する。
- 新しい建築をするにあたり、将来再利用できる資材を使用する。
- 使える建物に関しては、出来るだけ長期間使用できる提案を行う。
一昔前までは当たり前であった考え方ですね。
しかし、現代ではそれを行うこと自体が非常識ともいわれるようになりました。
良く考えてみてください。
- 木材は強制乾燥させたものでなく、自然乾燥材を使う。
- 壁材は樹脂などを使っていない製品を使う。
- 建物を解体するときに極力ゴミが出ない(再利用できる)工法を選ぶ。
- 建物を出来る限り長持ちさせる。
当たり前に見えるでしょう?
ですが、現代の住まいづくりではほとんど行われていないのです。
現在流行りの「環境に優しい」「健康な住まい」と強調されている住宅…
それは、何と比較してそうなのか?
一生懸命数値で表している住宅メーカーなどを見ると
かえって信じられなくなるのと同じかも知れません。
古材を利用し、木を手刻みする大工さん。
現場で土をこね、海藻を煮炊きする左官さん。
我が国の様々な建築技術の当たり前の姿…実は出来るヒトの方が少ないのです。
かつて当たり前だった住まいづくりを、再び当たり前にする。
それがグリーン建築推進協議会の目標でもあります。
協議会が発足した今年、役員の役目は協議会の太い骨組を組み立てること。
私も副会長として全ての役員会へ出席しています。
写真;伝統素材の耐候劣化について討議中
2月に発足して半年を過ぎ、徐々に姿がしっかりとしてきました。
これまで重ねた検討は全て議事録として公開。
協議会として定めたものは全て発表されています。
入会についても特別に厳しい制限を定めているわけではありません。
認定材料のエントリーに費用を求めてもいません。
目的はただ一つ
「未来の子供たちのために」
私たちと同じ理念で活動していただける方の参加を待っています。
詳細は、グリーン建築推進協議会のホームページ
または全国にある参加法人までお問い合わせください。
特にホームページは日々チェックしてくださいね。
随時、急速に内容が加えられ成長しているのです。