漆喰を塗る「環境」

2011/07/22

伝統素材

t f B! P L

 漆喰。

 

ちょっと高いかも知れないけど、頼めば「何とかなる」と思っていませんか?

工務店さんに頼めば、それなりの腕利きの左官さんが来て

「任せておけ」とガッと塗ってくれる。

 

残念ながら、違うんです。

 

「左官」という職種があるのですが

その全ての方が漆喰を塗れるとは限らないのです。

 

と、言っても信じられないかもしれませんね。

実際、漆喰は日ごろの経験と勘所が必要な素材。

 

カラダで覚える、肌で感じるといった、化石的素材なのかもしれません。

 

が、だからこそ真価を発揮する素材。

ちゃんとした材料をちゃんとした職人さんが塗れば、

その効果は期待以上のモノになります。

 

ただ、そんな職人さんの活躍の場が少なくなっていることが問題。

どれだけ腕を磨くにも、塗る場所がなければダメな話なのです。

 

 

…と本日、そんな場所を提供していただける建築に会いました。

関東のとある会社さんの新社屋兼ショールーム。

 

外見は普通の木造2階建てに見えますが…

中に入るとズド~ンと木材が。

 

この木材に「負けない」素材って何でしょう?

 

大半の方が、昔から伝わってきた「土」や「漆喰」を連想すると思います。

それが私たちの「心の中」にある美意識。

 

1年目であろうが、100年後であろうが変わらない美しさ。

それを美しいと感じられる「コト」を失いたくありません。

 

これだけの「挑戦」。

心から応援したいと思います。

 

あたりまえだった我が国の「住まい」をあえて表現しようとする試み。

当然ながら、漆喰を使う予定だそうです。

 

嬉しいことですね。

 

今回訪問した会社さんは

栃木県那須塩原市のUDホームさん。

家づくりの様子はコチラで見ていただけます。

http://ameblo.jp/nasuhome-udhome/