先日、古材を贅沢に使ったお住まいへお邪魔しました。
大工さんの自宅。
これまで培った技術と経験、そして「理想」をかなえた、大工さん夢の住宅です。
そこかしこに贅沢に「木」が使われています。
その中でもしっかりと存在感を示しているのが「古材」。
現在では「ふるざい」とは読まず「こざい」と読むのが正しいです。
一般的に古くなったものは劣化している…というのが常識ですが
木材についてはその常識は非常識です。
写真は日本最古の現役の木材(ヒノキ)。
奈良の元興寺さんで昨年公開されたものです。
日本最古といわれる法興寺から持ってこられたものだそうです。
樹木として生えていた木が伐採され、木材に加工され…
実際、その木材が最も強くなるのは100年後以降といわれています。
そこから緩やかに緩やかに強度が落ちていきます。
千年以上前の伝統建築物が残っているのも、そのためです。
そして、漆喰も長い時間をかけて二酸化炭素を吸収しながら硬化します。
時間が経てば経つほど、良い状態になるのは木も漆喰も一緒。
それこそが「相性」といえるでしょう。まさにベストパートナーです。
漆喰と木、昔から組み合わせて使われてきた素材ですね。
漆喰が、そして木材が、互いにアクセントになり、互いを引き立てています。
と、いうわけで漆喰と木材との素敵な住まいをしばしご覧ください。
どうでしょうか?
とても素敵なすまいですね。
贅を凝らしたように見えますが…
実は、「住宅メーカー」へ頼むよりも安く出来上がるのだそうです。
そしてこの住まい、既に建てられてから10年が経っています。
住まいの衰えを感じさせないのも木と漆喰のおかげ。
千年以上使われてきた素材なのですから、実績はバッチリです。
現在使われている「新建材」は? …ほんの半世紀ですよ。
それが本当に良いモノなのかどうかは、だんだんわかってきましたね。