大麻の栽培は禁止されています。
いわゆる「大麻取締法」というやつです。
wikipediaより
大麻というより、麻の栽培自体が制限されているというべきでしょうね。
ですが、もともと国内に自生する植物であり、
農作物として栽培されていたものでした。
それを表すのがお名前。
「麻」がつく苗字、少なくないですよね。
麻生(あそう)
麻植(おえ)
麻田(あさだ)
麻原(あさはら)
宅麻(たくま)
麻布(あざぶ)
なんとなく、由来は分かりますね。
地名と同様、苗字も住んでいた地域や職業によって付けられたといいます。
そのオナマエが多いのは、
我が国のあちこちで、普通に麻が栽培されていたということです。
とはいえ、昔の麻生さんが
大麻を栽培して、麻薬王として君臨していたわけではなく、
ちゃんとした農作物として栽培していたわけなんですが…。
現在では許可を得て大麻を栽培している地域は国内でも数か所。
その他、苧麻や綱麻も数か所だけです。
いずれも麻の皮から繊維を取り、糸を紡ぎ、様々なモノに加工されています。
それと漆喰との関係は…コレ。
「麻すさ」です。
海藻のりと同様、漆喰には必要不可欠な原料です。
大麻からそのまま作られた麻すさは「生濱」や「ポンキ」などと呼ばれ
最高級の左官資材の一つであったようです。
が、現代ではそれも無理な話。
許可栽培されているもののほとんどは伝統工芸などで使われ、
さらに高価なものですから、使われることがあっても文化財くらいでしょうね。
こうして失われつつある左官素材があること、ちょっと紹介してみました。
が、麻薬は絶対にダメ!
当然、無許可の大麻栽培もいけないことです。