「壁」にも種類がある

2011/05/12

よもやま

t f B! P L

国内最古の「大壁(おおかべ)」が見つかった!?

 

と…いう前に大壁ってナニ?という話です。

建築では基本的な用語なのですが、簡単にいえば

柱が見えない壁が大壁。

 

なんだ、珍しくないじゃん。と言われそうですね。

では柱が見える壁は?

 

「真壁(しんかべ)」といいます。

 

どちらも昔から伝わる伝統様式ではありますが、古くから伝わる建物には真壁のものが多いようですね。

 

寺社建築は真壁のものがほとんどです。

 

 我が国の伝統構法で考えれば、柱が土壁などの中へすっぽりと隠れてしまうわけですから、傷みも分かりづらく、手入れも難しかったことも長く残されていない理由の一つのようです。

 

ただしお城や土蔵などは別。

「燃えてはいけない」のです。

だから防火に配慮して柱などは露出していません。

だから大壁造りが多いわけです。

 

ただし、真壁の場合でも、その柱の上から漆喰などを塗って防火効果を与えている構造のものもあります。

 

 

というわけで「大壁(おおかべ)」と「真壁(しんかべ)」の違い、分かっていただけたでしょうか?

 

大壁建物発見のニュースはコチラ。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/506654/