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2017/08/17

漆喰が使われない理由の一つ

かつては贅沢品であった漆喰。それが庶民の住まいでも使われるような身近なものになり、今また高嶺の花になっています。

結局のところ漆喰を使うも使わないも「価格」に左右されているわけですね。
住まいに漆喰を…と検討されている方も多いのです。なので、価格に関するページへのアクセスもなかなか多いのですよ。


漆喰の価格は?

住まいを検討されている方、やはり気になるのが漆喰の価格ですよね。
あこがれの漆喰壁と木の住まい…


でも、どんなに調べても「ちゃんとした価格」は出てこないと思います。




建築材料の中でも土や漆喰だけではないでしょうか?
積算の基準となる「設計価格」や標準単価などがないのです。

さらに工務店さんなどに尋ねると「高くつくからやめたほうがいいです」などと。

確かに厳密にいえば
  • 漆喰の素材の違い
  • 漆喰を塗る下地の違い
  • 漆喰の仕上げ方法の違い
  • 漆喰を塗る面積による違い
  • 漆喰を塗る職人の技術による違い

…などなどの要素で金額が変動してしまうことはやむをえません。
 あまりにも不確定要素が多すぎて、 「漆喰を塗ると平米あたり幾ら。」とは計算できないのです。

…とされてきました。


しかし、それでは「検討」すら出来ないですよね?!

現在、最も多く行われている漆喰の工法は

内部であれば せっこうボードへ下地材を塗った後、メーカー製の既調合漆喰。
外部であれば モルタル下地にメーカー製の砂漆喰、そして上塗り。

それならば、「それなりの」金額が計算出来ないでしょうか?
きっとそれを待ち望んでいる方々、多いハズです。


では、今、知りたい方は?
ネットでどれだけ検索しても出てきません。
多少分かるのは材料の価格だけです。

だから…

家を建てる方 → 工務店さんに見積もりを依頼。
工務店さん → 左官さんに見積を…

このあたりが「漆喰」が使われなくなってしまった一因でもあるとワタシは考えています。

このままではますます「漆喰」が使われなくなりますね。
なんとかせねばなりませんよ。