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2017/07/30

漆喰の汚れを落とす。ただし自己責任でお願いします。

漆喰のご相談。
「すみません、漆喰の汚れを落としたいのですが?!」
というご相談、多く寄せられます。

仕方ありませんよね。お子様というものはトコロ構わず…「あ~っ」といった時にはすでに遅し。


「漆喰の汚れを落とす方法」については消しゴム、中性洗剤、漂白剤、お酢やクエン酸などなどが紹介されていますね。

では、その落とすための材料の特徴について解説します。
漆喰だけでなく住まいのお掃除にも共通していますので、お役にたてば。



消しゴム

「お掃除消しゴム」として売られているものではなく、
どこの家庭にもある、普通のプラスチック消しゴムでOKです。

鉛筆の文字を消すのと同じ理屈。
ゴムに汚れを取り込むことで取り去るのですが、
しみ込んだ汚れやかえって延ばしてしまうような汚れには向いていません。

中性洗剤

界面活性剤で汚れを浮かせるのが目的。
原液のままではなく希釈して使うほうがよいようです。

台所用のもので十分なんですが、
最近の洗剤には香料が入っていたり、着色されたりしたものが多いので
ラベルを確かめて、十分吟味しましょう。

汚れを落とすつもりで余計なものを着けてしまわないように
余計な添加剤が入っていないものを使うのが良いですね。

洋服の染み抜きと同じ要領で、汚れを浮かせ、
綺麗な布などで吸い取るように、「トントン」の繰り返しですね。

漂白剤

漂白剤には塩素系と酸素系のものとがあります。
しみ込んで取れない色素の漂白や、カビや藻の除菌漂白に。

ツーンとする塩素系より酸素系のほうが安全でしょう。
製品の用途説明に従って、染み抜き用程度に希釈して使います。

漂白剤には粉、液体がそれぞれありますが、
液体には界面活性剤が混ざっている製品もあります。
用途にしたがって選びましょうね。

お酢やクエン酸

漆喰の主成分は強アルカリの消石灰。
空気中の二酸化炭素を吸収して酸化することで
硬化して炭酸カルシウムになります。

お酢やクエン酸などの「酸」はそれらを溶かす効果があります。
ある意味、危険なのであまりオススメしたくないのですが…

逆手にとって、表面を溶かし取るという方法です。
なので、汚れを取ったところがかえって目立ってしまう可能性もあります。
特に平滑な壁だとムラになることもあるでしょう。
サンドペーパーで削るところまで検討するのであれば、
一度は試してみる価値はあるかもしれませんね。



いずれも自己責任でお願いしますね。

特に、消しゴム以外でお掃除したあとはその成分を残したままにせず、
濡らした綺麗な布などでしっかりと取り除いておきましょう。