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2014/05/10

過去から未来へ ツナゲル。社会とツナガル資格。

「全国で古民家鑑定士が活躍しています。」と日々お知らせしていますが…

まだまだ、いったいどんな資格なの?という質問をいただくことも多いです。
興味津々。各地のTV、新聞などで、よく取り上げられていますね。




と、いうわけで今日は2つの資格、
「古民家鑑定士」そして「伝統資財施工士」についてあらためて説明します。
 


いずれも厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会の認定する公的資格です。

古民家鑑定士
その名称において、古い民家の保存、活用、再利用を目的に、建築的見地及び環境保全の見地に立ち、専門的な知識と技術を用いて、ユーザーに適切なアドバイスを行う能力を有するものです。

伝統資財施工士
伝統資財施工士とは、伝統資財施工士の名称において、解体された古民家などの建物から産出される木材を建築分野において再活用するための専門的な知識と技術を用い木材再利用建築の企画・施工を行う事を業とし、伝統資財施工士認定試験に合格し、厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会に備える伝統資財施工士名簿に登録を受けたものをいいます。

さらに分かりやすく言えば…

古民家鑑定士は「古民家鑑定」という活動を通して、その価値を皆さんに知ってもらうことを第一としています。
日本中で壊され、ゴミとなっていく民家。それらが「文化」としても、「環境」の為にも大切なものであることを知っていただき、出来る限り残していけるようアドバイスを行っています。
伝統資財施工士はやむなく解体された民家に使われていた様々な素材を「資財」として使うことが出来る能力を持つ人々です。

最終的には2つの資格者の協力のもと、
我が国で当たり前であった「循環型」の建築を行うことを目指しています。
  
比較的新しい資格なのですが、この5月から試験制度が変わり、さらに狭き門となりましたね。

古民家鑑定士には
 20歳以上の年齢制限以外、受験資格制限はありませんが
 試験の成績により1級、2級の合格基準が定められています。
 合格率もなかなか厳しいですね。

伝統資財施工士
 さらに上級の資格。
 受験には古民家鑑定士1級を保持し、
 一級建築士、二級建築士、木造建築士のいずれかの資格を有している事が条件となります。

 
 ビジネスに繋がる資格ではなく、社会と繋がる資格。
それがこの2つの資格の大きな特徴だといえるでしょう。

興味を持った方は厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会のホームページから。
http://www.fos-jpn.org/