「古材」…何と読みますか?
「ふるざい」と読んだ方、「こざい」と読んだ方、いずれも正解です。
古くから建築にたずさわっていた方は「ふるざい」と読む方のほうが多いようです。
現在は「こざい」が主流ですね。だからコザイが常識。
実は「古材」がフルザイと呼ばれたのは昔のこと。
今は建築関係のほとんどの方が「コザイ」と読むようになりました。
では「古材」とはどんなものか??
簡単にいえば古い材木のことなのです。
古民家などを解体すれば出てくる、古い材木。
現代ではそれらは捨てられるのが「常識」です。
ところが、ちょっと昔までは再利用されるのが「常識」だったのです。
私たちの価値観が狂ってしまったわけですね。
だから読み方を変えて、昔の価値観を取り戻そう!!と…
その非・常識を創ったのがこの方。
古民家ネットワーク(旧・古材倉庫グループ)の代表、井上さん。
あえて「コザイ」と読むことにこだわったそうです。TV・カンブリア宮殿でもそう語っていましたね。
再利用の常識では、手解きで解体し、使えるものは全て使う。
ここで疑問が生まれますね。
古い材木なんて、劣化して弱くなっているんじゃないか?
ところが、その常識は現代の建築に使われている鉄骨やコンクリートのもの。たとえば樹齢100年の樹ならば、切り倒され、製材され、木材となって…最も強くなるのは100年後だといわれているのです。
だから、「使えるから使う」だけでなく「良いものだから使う」のです。
どうでしょう、古材のあるリビング。新築の際、あえて古材を使った住まいです。
とても魅力的に感じませんか?
そしてこれらも伝統素材。
その伝承をお助けするのも「でんでん協会」の役目の一つです。