「無理ですかねぇ~?」と相談されて…無理でしょうねぇ~と答えてしまうDIYのお話。
先祖代々大切に残してきた「土蔵」。
これをDIYで直せないかな?とのご相談を受けたことがあります。
全国のいたるところで、住まいの建て替えが行われても、家族の世代が変わっても、比較的残されているのが「土蔵」。
高知県の土蔵
かつては成功することを「蔵が建つ」というように、その家の繁栄の証でもありましたが、土蔵のある風景って、我が国の原風景の一つでもありますね。
中に収められたものをしっかりと守るために頑強に造られていることもあり、「大切に」残されています。
幾重にも塗り重ねられた土と漆喰。DIYどころか、左官職人さんでさえ直せるかどうかわからない、左官技術の集大成でも有ったんです。
ただ、それがどれだけ大変なモノであるのか?なかなか説明が難しいのですが…。
そんな土蔵の左官作業風景を子供にも分かるように書かれた絵本があるのをご存知ですか?
その名も「どぞう」。造形作家のむらおかずこさんが描いた
左官職人さんと子供たちのハナシを通じてその技と文化がよくわかる絵本です。
DIYで何とかなるかな?と読んでみてくださいね。
また、DIYに興味がある方だけでなく、ちいさなお子さんが幼稚園や小学校に通い始めた春。
読み聞かせにもちょうど良い内容だと思いますよ。海藻を炊いて漆喰を作る作業など、大人にも楽しめる絵本です。
「土蔵」にはニッポンのイロイロなタカラが眠っています。
宝物だけでなく、きっと思い出も大切に眠っていますね。