なので、まだまだDIYに関連するオハナシを。
今日はドコに塗るの?というお話。
居間の壁。トイレ。風呂場。脱衣所。ブロック塀…はい。全部塗れます。
塗れますけど…後でどうなっても知らない場所もありますよ。
一番大きく誤解されているのがこの宣伝。
「漆喰はお城などにみられるように、何百年もその白さを保ちます」
それはウソです。
何度も繰り返し説明していますが、汚れない自然素材なんて…。
一部の広告などでは「汚れない!」なんて書かれていますね。
そんな訳がない。…というおさらいです。
キレイなお城ですね。
実は塗りかえられて数年の和歌山城です。
和歌山は昔の紀州藩。
そうです。
八代将軍徳川吉宗公…暴れん坊将軍で有名な紀州です。
南面だけが塗り替えられ、キレイな姿になりました。
そして、改修工事が行われていない部分はというと…
分かりますか?
軒下は汚れがついたまま。
逆に雨のあたる部分はメクレなどが見られます。
常に湿気のある部分にはカビや藻が生えているのも分かりますね。
これが漆喰の姿。
紛れもない真実です。
では何故「白くてキレイ」な印象があるのでしょうか?
お気づきですね。
しっかりとお手入れが繰り返されたから。
汚れたら塗り直す。傷んだら剥がして塗る。
それが出来るのが漆喰の魅力でもあると思います。
では汚れない漆喰は?
あるなら是非ご紹介いただきたいものです。
天然、自然の素材だけでそんな素晴らしいものが作れるのならば。
というわけで、漆喰を塗るなら、「汚れる」ことを前提にしましょうね。
- 外部は上のお話の通り。
- 風呂場は湿気の影響がありますね。
- トイレや脱衣所、洗面所などの水回りの場所は、思わぬ汚れが飛んでしまうことを考えねばなりません。
- 居間や玄関などでは、手で触る場所に手垢がついて汚れるんです。
これぞ適材適所。
――― でもね、DIYでしょ?
汚れが気になり始めたら塗り直せばいいじゃないですか。