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2017/09/09

この秋は元興寺へ

元興寺さん。我が国最古といわれる飛鳥時代の瓦があるのに、なかなか全国からの人気が集まらない名刹ですが、私の大好きなお寺さんの一つなのです。
さらに、元興寺さんのニッポン最古は他にもまだまだあることは知られていません。

というわけで、今日は最古の伝統素材についておさらいです。


元興寺は法興寺が引っ越したお寺

元興寺さんは都が平城京へ遷される際に一緒に引っ越してきたお寺さんです。

元々は飛鳥の法興寺。我が国最古の仏教寺院です。
現在の飛鳥寺さんがある場所にあり、現在の場所まで建物ごと引っ越したといわれています。


まずは有名な飛鳥の瓦

有名な飛鳥時代の瓦。
屋根を見上げるだけで心に湧き上がる歴史ロマンを抑えられなくなります。



ときおり催される公開イベントでは、手の届く場所でその瓦を見ることが出来ます。

屋根裏にはさらにお宝が

元興寺さんがさらにすごいのは屋根裏に潜むお宝。

元興寺さんの禅室で使われている木材の年代が特定され、使用されている木材の中では最古の木材であることが分かったのですが、それをなんと!一般公開してくれたことがあるのです。

参加者はヘルメットと懐中電灯を渡され撮影は自由。これほど開かれたイベントは過去に例を見ないかもしれません。

そしてこれが、これが最古といわれる飛鳥時代の頭貫(かしらぬき)。
そこいらじゅうが古材の宝箱なので、古い、新しいが難しいですが…。



とにかく、お宝がいっぱいなのです。



ただし、この元興寺さん、千年以上前からそのままの姿で残されているわけではありません。幾度かの修繕が行われているのです。

それでも木材や瓦などの素材は千年を越えてそのまま使われているんです。
ですから我が国の伝統素材の耐久性は千年以上。

 ― 歴史と実績が証明していますね。

鉄やプラスチックで造られる住まい、とても千年使えるようには考えられませんね。
ベニヤ板や集成材も千年、大丈夫なのでしょうか?

今の住まい、見渡してみてください。

この秋は元興寺へ

毎年開催される秋季特別展ですが、今年は凄いっ

元興寺文化財研究所創立50周年記念事業
『文化財の仕事一筋半世紀』
期間;2017年10月21日 ~ 2017年11月12日

ですって。元興寺文化財研究所さんの素晴らしさが一挙展示?!
これは観に行かなきゃ!です。