漆喰って真っ白だと思っていませんか?
だとすれば、それは誤った常識です。漆喰の正しい色は最終的には「石灰の色」。
「最終的に」とわざわざ付けた理由は、その他の色が失われるから。
本物の漆喰は塗ってから色が変わる
たとえば、ワラと石灰で作った土佐漆喰やムチ。当然、ワラの色が混入しています。ご覧の通り、キレイな黄色ですね。これが徐々に薄れていき、白くなります。下の写真は土佐漆喰。 これも、元々は薄黄色であったものです。
本漆喰の場合は、海藻の黄色や赤色が加わります。
なので出来上がった漆喰にはうっすら色が付いています。
逆に、純白なのに「天然100%」なんて書いていたら?
疑ったほうが良いかもしれません。天然の原料には少なからず色がついています。漆喰として塗った後、数か月~1年以上をかけて、色が薄れ、最後は石灰の色になります。
ちなみに臭いもそうです。海藻を使っていれば強烈な臭いがしますよ。施工当初に無臭の漆喰などありえません。臭いが無ければそれは…マガイモノなのかもしれませんね。